●皮膚のPh
(人はPh5.5程度の弱酸性。犬はPh7.5程度で弱アルカリ性)
●表皮の厚さ
(犬の皮膚は人の1/5程度。人のまぶたの皮膚ほどの厚さしかないため、とてもデリケート)
●毛穴の構造
(犬の毛穴は常に開きっぱなし)=毛穴に汚れが詰まりやすい。
●汗腺の違い
(人はエクリン腺という汗腺、犬はアポクリン腺という脂腺がメイン)
●毛の数やキューティクル、ターンオーバーも違います。
(人は約28日。犬は22日)
人 | 犬 | |
---|---|---|
表皮の厚さ | 約100〜200μm | 約25〜38μm |
多い汗腺 | エクリン腺(汗腺) | アポクリン腺(脂腺) |
毛 | 1つの毛胞に1本 | 1つの毛胞に主毛(太く長い)と副毛(細く短い)の複合毛胞 |
皮膚のph | Ph5.5(弱酸性) | Ph7.5(弱アルカリ性) |
キューティクル | 3〜4層 | 1〜2層 |
毛の数 | 約10万本 | 約30万本 |
ターンオーバー | 約28日 | 約22日(脂漏性 5〜10日) |
死んだ細胞=角質=バリアです。
この角質の間をつなぐのが犬自身が毛穴から出している皮脂で
(レンガとレンガの間のセメントみたいな役割)→セラミドです。
毛根を通じて皮膚と被毛にうるおいを与えるために出てきます。
合成界面活性剤入りのシャンプーで洗うと→界面活性剤が皮膚に残る→皮膚刺激&皮膚の保護膜がきちんとはれなくなる→乾燥→バリア機能が低下→すると、体内に細菌やアレルゲンが入りやすくなって、かゆみが出たり、皮脂が過剰分泌したり、カビや細菌が繁殖して悪臭の原因になったりします。
犬の皮膚にとって、それほどに大事な皮脂ですが
シャンプーした後は皮膚と被毛に皮脂が行き渡るまで約3日かかります。
その3日間はバリア機能がとても低下している状態になるのです。
ですが手作り石けんで洗うと、洗い流した時に、水中のカルシウムやマグネシウムがすぐに脂肪酸とくっついて反応し膜を作るため、その膜が皮脂の代わりにお肌を保護してくれるのです。
これはどんなにお肌に優しい市販のシャンプー剤でも絶対にできません。
それに手作り石けんは、石けんを作る過程で、オイルが石けん化する際、一度分解された後に石けんの中に天然のグリセリンができるので、保湿効果は抜群にいいのです。
(グリセリンは薬局などであかぎれの薬として売られているほどの保湿力)
犬の皮膚を洗うために特化している石けん、(皮膚はデリケートだけど洗浄力も必要)
ゆう工房の手作り石けんの良さがおわかりいただけるかと思います。
以下のリストに当てはまるような市販のシャンプー剤は見当たらないと思います。
犬の皮膚に近いPhでお肌に優しく
犬の毛穴の汚れをきちんと洗える洗浄力
(石けんがPh9程度だとキューティクルを傷めずに、アルカリで皮膚表面をピーリングしながら洗えるので犬の皮膚の正常なターンオーバーを促します)
天然のグリセリンを含み保湿力も抜群
お肌に有害と思われるものは一切含まない
泡切れが早く速乾
洗い上がりはふわふわ柔らか
その結果として、臭いの軽減やかゆみの消失、脱毛改善など嬉しい報告をいただいています。
今現在は健康な皮膚の子も合成界面活性剤入りのシャンプー剤を使い続けていれば、将来どうなるか想像することは難しくないと思います。
犬はおしゃべりできないからこそ、できるだけかゆみやストレスなく過ごしてほしい。というのが切なる願いです。